物を買うということ
物には色んな価値があります。
例えば、その物の値段が高かったり、作りの手間がかかっていたり、歴史的価値がついたり、挙げればキリがありません。そして僕等が作る陶器にも幾つかの価値が存在しています。
機能的だったり、金額的に安かったり、量産しやすい作りだったり、こだわりなく、安いのが良ければ、百円ショップで全て揃うだろうし、安さに追求すれば、100円以下で買えるかもしれません。
僕ら壺屋の職人は、ただ作るのではなく、一つの作品にこだわりや、思い入れ、そして歩んできた経験を凝縮させて作っていきます。そうすると、物に 深みがでて、鈍いながらも艶が出てくるものです。そういう器の魅力は、語る以上に、直接目でみたり触ったり、感じる事が大事なのです。その魅力を感じて、購入してくれる人達がいる限り、僕は創り続けていくのです。
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